住みたい街ランキングで人気の街は、民泊でも泊まりたい街なのか?人気住宅街の民泊ランキングをSPIKEデータが発表

前回は【 民泊でもっとも稼げる山手線の駅 】を紹介しました。今回は【 民泊でもっとも稼げる人気住宅街 】をSPIKEデータを用いて明らかにしていきたいと思います。

▶ 民泊でもっとも稼げる山手線の駅はどこ!?山手線主要駅の収益率ランキングをSPIKEデータが発表

これまでは、東京23区を中心としてランキングを紹介していましたが、今回はエリアを限定せずにみてみましょう。(以下50音順)

鎌倉(神奈川県鎌倉市)
・・・お寺や神社が多く、外国人にも人気の観光スポット。一歩入れば閑静な住宅街。

吉祥寺(東京都武蔵野市)
・・・学生やファミリー層に人気が高い街。「住みたい街」として根強い人気を誇る。

三軒茶屋(東京都世田谷区)
・・・渋谷に近く利便性が高い街。飲食店が多く夜も賑わう。

下北沢(東京都世田谷区)
・・・多くの商店街が立ち並ぶ活気あふれる街。若者からも人気が高い。

自由が丘(東京都目黒区)
・・・みどりの多い閑静な住宅街。スイーツのお店が多く女性にも人気。

豊洲(東京都江東区)
・・・土地が広くファミリー層に人気の街。近年の再開発により知名度が急上昇。

二子玉川(東京都世田谷区)
・・・川沿いに位置し、自然豊かで穏やかな街。

武蔵小杉(神奈川県川崎市)
・・・再開発により多くのタワーマンションや商業施設が建てられ人気が急上昇した街。

横浜(神奈川県横浜市)
・・・レジャースポットとしても人気。なんでも揃っている利便性が高い街。

代々木上原(東京都渋谷区)
・・・新宿と渋谷の間に位置しながらも落ち着いたハイセンスな住宅街。

毎年発表される「住みたい街ランキング」の上位にランクインする駅ばかりです。位置関係は以下の図の通りです。前回の調査で明らかになった【 民泊でもっとも稼げる山手線の駅 】である渋谷を起点にしています。

▶ 民泊でもっとも稼げる山手線の駅はどこ!?山手線主要駅の収益率ランキングをSPIKEデータが発表

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この他にも「住みたい街ランキング」の常連には、恵比寿や表参道などが挙げられますが、今回は都心部から少し離れて、「住宅街」として名高いエリアの駅を選択し、半径1km圏内(徒歩約13分圏内)の物件で平均値を出しました。

今回の10駅は、繁華街エリアの駅とは異なり、民泊はまださほど進んでいません。Airbnbの登録物件数はどの駅も二桁や三桁に留まっています。


それでは早速ですが、
稼働率・客室単価・収益額を一気にみてみましょう。収益額が高い順のランキングです。

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1位 鎌倉

収益額では鎌倉が1位になりました。都心部からもっとも離れているにもかかわらず、客室単価の高さに引っ張られるかたちで、収益額が高くなっていることがわかります。今回の10駅の中では一番の観光名所なので、海外や遠方から訪れる観光客からの宿泊ニーズが高いことが、客室単価の高さにつながっているのではないでしょうか。

また、そんな鎌倉ですが、SPIKEデータによると、一番最初にAirbnbに物件が登録されたのは今年に入ってからのようです。最近になって物件も増え人気がでてきたエリアであり、これから伸びていくであろう、もっともチャンスがある住宅街と言えそうです。

2位 代々木上原 ・ 3位 豊洲

次にランクインしたのは、代々木上原と豊洲です。収益額だけでみると似通った数値の2つの駅ですが、内容をみてみるとまったく異なる特徴があります。

代々木上原の稼働率は高い(豊洲より約7.5ポイントも高い)ですが、客室単価が低いため、収益額は18.8万円で着地しています。一方で豊洲は、稼働率こそ高くはありませんが、客室単価が高い(代々木上原より約1,400円も高い)ため、収益額は代々木上原に近く18.4万円となっています。

そして最も異なるのは、実は物件数です。上の表には記載していませんが、代々木上原の登録物件数は、豊洲の約6倍です。さらに代々木上原は、対前年比の物件数が114%増となっているのに対し、豊洲はなんと物件数は減っており、1年間でその数は半数近くまで落ち込んでしまっています。

代々木上原は、物件数が増えつつも稼働率も上がっています。民泊人気エリア、新宿と渋谷のちょうど真ん中に位置するという好立地から、住宅街という括りの中では、民泊がもっとも盛んなエリアの1つであることがわかります。

豊洲は、物件数が減っているにもかかわらず稼働率は横ばいです。民泊にはあまり適していないエリアなのかもしれません。

4位 下北沢

下北沢については、代々木上原と近いこともあり、物件数や稼働率ではあまり差がありません。新宿と渋谷からの距離が、代々木上原より離れている分だけ客室単価が低く、それが如実に収益額にも反映されています。

5位 三軒茶屋 ・ 6位 自由が丘

先ほどの図をみると一目瞭然ですが、三軒茶屋は代々木上原や下北沢と同じくらい、渋谷などの繁華街へのアクセスが良い駅です。登録物件数はその2駅に次いて3番目に多く、対前年比で141%増となっており、順調に伸びているエリアだといえます。

自由が丘は、物件数はまだまだ上位駅に及びませんが、対前年比で111%増と、こちらも伸びているようです。

7位 横浜

今回の結果で意外に感じたのは横浜です。首都圏ではちょっとしたお出かけスポットして、またデートスポットとしても人気が高い横浜ですが、民泊ではあまり人気ではないようです。

考えられる理由はひとつ。横浜駅周辺には高級ホテルから安価な宿まで、すでに多くの宿泊施設が並んでいることです。民泊で参入し「勝ち」を取りにいくのは難しいかもしれません。

8位 二子玉川 ・ 9位 吉祥寺 ・ 10位 武蔵小杉

二子玉川・吉祥寺・武蔵小杉は、観光地というよりは、程よく繁華街から離れており純粋に住みやすい街、生活しやすい街として人気がある駅です。これらの駅は、登録されている物件数が非常に少ないという、そもそもの特徴があります。登録されているわずかな物件も、低い稼働率で運用されているようで、収益性はあまり見込めず、民泊では適していないエリアだということがわかりました。



いかがでしたでしょうか。収益額ランキングの結果をみてみると、鎌倉のように観光地として確立されているエリアを除くと、都心部の繁華街に近ければ近いほど、民泊ニーズが高いことがわかります。結論としては、残念ながら、「住みたい街=民泊でも泊まりたい街」とはならないようです。

これから民泊への参入をお考えの皆さま、民泊エリアの選定には「その駅周辺に観光スポットがあるかどうか」「知名度が高い繁華街が近いかどうか」を重視した方がよさそうです。



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SPIKEデータ for 民泊 担当:荻原・片桐
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